· 

ECサイトにおけるコンテンツマーケティング~レビューを用いてコンテンツ作成の工数削減~<第1回>


コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって有益な情報(=コンテンツ)を提供しコンバージョンに繋げるマーケティング手法のことです。

ECサイトにおいてコンテンツマーケティングは集客や購買意欲、売上の向上のために非常に重要視されています。

 

しかし、マーケティング担当者の中には以下のような悩みを抱えてる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

・そもそもコンテンツマーケティングとは?コンテンツSEOとの違いは?

・コンテンツにはどのような種類があるのか?

・コンテンツマーケティングを行うメリット、デメリットは?

・労力をかけずに質の高いコンテンツを作るにはどうすればよいのか?

 

本記事では、ECサイトにおけるコンテンツマーケティングの重要性について説明するとともに、工数をかけないコンテンツ作りについて、主にレビューを活用した事例をもとに第1回、第2回とに分けてご紹介致します。

 

<第1回もくじ>

■ コンテンツマーケティングとは?

 -コンテンツマーケティングの特徴・重要性

 -コンテンツSEOとの違い

 -コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

 -コンテンツの種類

 -ECサイトで重要視すべきコンテンツ

■ 口コミやSNSなどのUGCを活用したコンテンツマーケティング事例 

まとめ

ECサイトにおけるコンテンツマーケティング~レビューを用いてコンテンツ作成の工数削減~<第2回>はこちら

コンテンツマーケティングとは?


| コンテンツマーケティングの特徴・重要性

 

コンテンツマーケティングとは、ターゲットにしているユーザーに対してブログやSNSなどを用いてコンテンツを提供することによって、サイトへの集客、売上を増加させるためのマーケティング手法です。

コンテンツマーケティングを行う目的は以下です。

 

  • 認知度向上、サイトへの集客
  • 見込み客の獲得、購買意欲向上
  • コンバージョン(成約)・売上の増加
  • リピーター(ファン)の増加

 

ユーザーが企業やブランドを知り、商品やサービスに対して興味を持ち、その商品を購入し、リピーター(ファン)になるというECサイトにおける好循環なサイクルを生み出すためにコンテンツマーケティングを行う必要があるのです。

 

 

| コンテンツSEOとの違い

 

コンテンツSEOとは、オウンドメディアなどのECサイトのコンテンツを検索エンジンの上位に表示させ、ECサイトへのオーガニック流入を増やすことを目的とした、コンテンツを整備するマーケティング手法のことです。

コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの一種です。

コンテンツマーケティングは、さまざまな手法を用いてコンテンツを提供するのに対し、コンテンツSEOは主にブログ記事を用いて、検索エンジン上だけでマーケティングを行うのが特徴です。

 

 

| コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

 

コンテンツマーケティングを行うメリット、デメリットについてご説明します。

<メリット>

  • ECサイトの資産になる

良質なコンテンツを作り検索上位を獲得するなど、安定した集客ができれば、長期的にユーザーを獲得することができます。

 

  • 効果的な集客ができる

複数の媒体でコンテンツを発信しユーザーとの接点を増やすことで、認知が広がりオーガニック検索による流入が増加するため、結果的に広告を利用せずとも集客ができるようになります。

 

  • 広告運用に比べ比較的低予算で始められる

基本的にテーマ設計や企画、制作などを自社内で行えば広告費に比べ低予算で始めることができます。

 

<デメリット>

  • 手間がかかる

SEO対策や、コンバージョンなど成果をだすためには、ある程度のコンテンツ数が必要になります。

ユーザーが求める情報を発信し続ける必要があるため定期的にコンテンツを作成しなければなりません。

また、作成したコンテンツは効果検証を行いながら改善、更新をしていく必要があり、それなりの工数がかかります。

 

  • 成果が出るまでに時間がかかる

WEB広告とは異なり、すぐに結果が出にくいという特徴があります。

良質なコンテンツを繰り返し提供することで、認知度が高まり集客が増加しますが、効果がでるまでには根気強くコンテンツの作成と見直しが必要になります。

 

コンテンツマーケティングのメリットとデメリット
コンテンツマーケティングのメリットとデメリット

| コンテンツの種類

 

 コンテンツにはオンラインからオフラインまで多くの種類があり、潜在顧客・顕在顧客・既存顧客それぞれのニーズに合わせて提供しますが、ECサイトにおけるコンテンツではオウンドメディアを筆頭に以下のようなコンテンツがあります。

 

  • ブログ記事
  • ウェブマガジン
  • メールマガジンの配信
  • TwitterやInstagramなどのSNS投稿
  • Youtubeなどの動画配信      等

 

オウンドメディアであるブログ記事やウェブマガジンは、テーマの範囲を定めず、様々な角度から訴求することができるため、読者の潜在的な興味関心を掴み自社の商品やサービスに紐づけることができます。

ユーザーの検索意図に沿ったお悩み記事やお役立ちコンテンツ等を提供し検索エンジンへ対応したり、商品・サービスのプラスα情報などをECサイトにストックしSNSやメルマガ等で配信したりすることによって潜在顧客から顕在顧客、顧客、リピーターへと繋げていくことができます。

 

メールマガジンやSNSは企業やブランドの商品・サービスを広く宣伝することができます。

メルマガやSNS用のコンテンツを作成することもありますが、前述のとおりブログ記事や動画など、作成したコンテンツを配信するツールとして使用されることも多いです。

一度メルマガ会員やSNSのフォロワー数を獲得できれば安定してコンテンツの提供が可能となり、効果検証も行いやすくなります。

Youtubeなどの動画は、画像や商品説明だけではわかりにくい情報を訴求できるため、商材や訴求したい内容によって活用するのがよいでしょう。

 

 

| ECサイトで重要視すべきコンテンツ

 

ECサイトを運営する企業にとって、商品説明や口コミなどの商品ページに存在するコンテンツは、オウンドメディアなどの他に重要性の高いコンテンツです。

商品ページは売上に直結しやすいため、充実したコンテンツを整備することが必要不可欠です。

商品知識のあるECサイト運営者にとっては、商品ページのコンテンツは作成しやすく取り掛かりやすいという理由もあり、まずは注力すべきページといえるでしょう。

商品詳細ページに設置すべきコンテンツは主に以下です。

 

  •  商品画像
  •  商品説明文

商品を販売する上で最も重要なコンテンツです。

基本情報に加え、ユニークでオリジナルな情報を掲載することでSEOに有利なコンテンツになります。 

 

  • レビュー・口コミ

商品やサービスを購入した消費者が実際に使用、体験した感想がレビュー・口コミとして投稿されます。

レビュー・口コミは消費者によって制作・生成されたコンテンツであるためUGC(User Generated Contents)に含まれます。

UGCはユーザーのリアルな声であり、商品画像や商品説明では伝わりきらない情報を補うため、同じ悩みや疑問をもつ他のユーザーに刺さりやすく売上にも繋がりやすくなります。

また、レビュー・口コミは、サイト側が手を加えなくてもユーザーによって投稿されれば自動で更新されるため、常に新鮮でアクティブなコンテンツとなります。

検索エンジンはウェブサイトがアクティブでユーザーにとって価値のあるコンテンツであるかを見ているため、UGCであるレビュー・口コミはコンテンツの正当性や真実性が高く評価され、SEO対策にも効果的です。

 

  • ランキング

ランキングは、サイトの売れ筋商品や注目商品を訴求することができ、初めて訪れるユーザーにも刺さりやすいコンテンツです。

その他アクセスランキングやレビューランキングなどランキング条件を変えることで柔軟に訴求することが可能です。

 

  • レコメンドエンジン(合わせ買い/おすすめ商品)

レコメンドエンジンは、一定のルールでユーザーにおすすめの商品やコンテンツを提示し、数多くの商品やサービスの中からお気に入りを選ぶ際の手助けをしてくれるシステムです。

サイト内の回遊率やコンバージョン、顧客満足度の向上に繋がりやすいコンテンツです。

 

  • スタッフコンテンツ

スタッフコンテンツは、実店舗スタッフやEC担当者のノウハウや知見を活かしたコンテンツのことを指します。

商品画像や商品説明では伝えきれない情報をスタッフコンテンツが補うことで、店舗での接客のような効果を発揮し、ユーザーの買い物に対するハードルを下げることができます。

コロナ禍で実店舗の接客に制限がかけられるようになって以降スタッフコンテンツの重要性が高まっています。

<スタッフコンテンツの例>

・スタッフブログ

・コーディネート写真

・スタッフレビュー

・スタッフのSNS投稿

コンテンツマーケティングの種類
コンテンツマーケティングの種類

口コミやSNSなどのUGCを活用して工数を削減したコンテンツマーケティング事例


 前述のとおり、コンテンツマーケティングで成果を出すためには、大量のコンテンツ作成による工数がかかります。

しかし、SNSや口コミ・レビューなどのUGCを活用すれば、一から手をかけてコンテンツを作成せずともECサイトで質の高いコンテンツを提供することが可能です。

ここからはUGCを活用したコンテンツマーケティングの事例をご紹介します。

 

| ワークマン公式オンラインストア

インスタグラムの投稿を活用したUGC/アンバサダーの動画配信をコンテンツとして展開
インスタグラムの投稿を活用したUGC/アンバサダーの動画配信をコンテンツとして展開
新着レビューを集約してTOPページに展開/商品一覧ページにレビューの星を表示
新着レビューを集約してTOPページに展開/商品一覧ページにレビューの星を表示
ワークマン公式オンラインストアのレビュー
商品詳細ページのレビューコメント

作業服やアウトドアウェアなどを販売するワークマン公式オンラインストアでは、UGCを活用したコンテンツが多数展開されています。

インスタグラムの投稿やYouTube動画等のコンテンツはビジュアルマーケティングツール「visumo(ビジュモ)」を用いて展開。

事業者側が商品画像を用意しなくても、ユーザーが様々な利用シーンをSNSで投稿してくれるため、コンテンツ制作の工数をかけずに商品情報が拡充されています。

また、口コミを活用したコンテンツは自動最適化レビューツール「ReviCo(レビコ)」を活用。

集まったレビュー・口コミを新着レビューとしてTOPページへ展開することで、鮮度の高いUGCを提供できることに加え、事業者側が意図しない埋もれた商品の露出にも効果を発揮します。

商品一覧ページではレビューの評価の平均点とレビュー件数、星画像を掲載することにより、一目で口コミ評価の高い商品を見つけることができ、サイトの離脱防止や、回遊率の向上に繋がります。

商品詳細ページのレビュー投稿では、テントの評価について詳細な情報が投稿されています。

用途や使い勝手、コスパ感など、購入したユーザーだからこそ伝えることのできる商品に関する口コミがUGCとして商品情報の拡充に寄与しています。

 

 

| カルビーマルシェ

ブランドの特集ページにレビューを掲載
ブランドの特集ページにレビューを掲載

カルビーの公式オンラインショップ、カルビーマルシェでは、ブランドの特集ページにレビューを掲載されています。

集まった口コミは特集ページ内で自動で更新されるため、レビュー部分の定期的なページ更新は必要ありません。

事業者側の手をかけずに鮮度の高いUGCを掲載することが可能です。

まとめ


本記事では、コンテンツマーケティングの特徴や種類、効果などについて事例と併せてご紹介しました。

コンテンツマーケティングはSEO目的だけではなく、ユーザー体験をいかに向上させファンになってもらうかが非常に重要なポイントです。

ReviCo(レビコ)」では、レビューツールを活用して工数をかけずに質の高いレビューを集め、それをコンテンツ化することが可能です。

 

ReviCo(レビコ)」は100サイト以上の導入実績があるレビュー・口コミの収集、分析ツールです。

 年齢・性別・肌質などのユーザー属性や、使い心地・コスパなどの評価項目で絞り込み検索ができるため、同じ悩みを抱えるユーザーのレビューが見つけやすく、購買検討層の不安を解消し、売上UPに繋げます。

NPS(ネットプロモータスコア)も取得できるため、分析した内容を商品開発やファンマーケティングに活かして頂くことが可能です。

単なるレビューの最適化にとどまらず、集めたユーザーの声やUGCをマーケティングや改善活動に活用して頂くことでユーザーの購買体験を向上に繋げて頂くことを目指しています。

 

レビューの収集やUGC活用したマーケティング等について気になる場合は、以下よりお気軽にお問い合わせください。